the landscape 311
東日本大震災から15年を迎える今春、ワコウ・ワークス・オブ・
写真家の広川泰士は、2011年の震災以降被災各地に赴いて定点撮影を行い、「復興」
[展示作家]
ミリアム・カーン
横溝 静
広川 泰士
松下 真理子
今井 智己 (courtesy Taka Ishii Gallery)
ミリアム・カーン
1949年スイス・バーゼル生まれ、現在バーゼルとブレーガグリアを拠点に活動。路上にドローイングを描くパフォーマンスなどからアーティスト活動を開始し、90年代からは現在のスタイルである鮮やかな色彩と動的な筆使いを特徴とした油彩画を主軸に制作を続けている。ユダヤ系のルーツをもつ自身のバックボーンから、絵画の主題には厳しい視線を持った社会問題を主に扱うが、同時に身の回りの山々や動植物などを等しく大切なものとして描き続け、人間の本質を問いながら作品を描いている。
横溝静
1966年東京生まれ、ロンドン在住。中央大学で哲学を専攻した後にロンドン大学大学院でファインアートを専攻。写真を用いながら自己の存在と世界/他者の関係性をめぐる作品を制作している。これまで、友人が眠りについた姿を写した《Sleeping》(1995-97)、見知らぬ他者と言葉を交わさぬ邂逅で撮影した《Stranger》(1998-2000)、イメージの虚構と実在を見つめた《All》(2008-10)などの作品を発表。現在、台北ビエンナーレ2025に最新作《Recipients》を展示している。
広川泰士
1950年神奈川県出身。ファッションフォトや広告、映画など幅広く活躍する一方で、地方で暮らす人々にデザイナーズブランドを着用してもらったポートレイト作品や、日本各地の原子力発電所を撮影した「STILL CRAZY」など、日本の風景を丁寧に見つめる作品を発表している。
松下真理子
1980年大阪府出身。2004年京都市立芸術大学美術学部油画専攻を卒業。2024年、原爆の図 丸木美術館で個展「人間動物」、gallery TOWEDで個展「うまれ —叫びに応答し、生の条件に抗うために—」を開催。2025年にはベルギーのユダヤ美術館にてグループ展「THERE IS A CRACK In EVERYTHING」に参加。
今井智己
1974年広島県出身。静謐さを讃えた日常的な風景の作品で評価を得たのち、近年では、第二次大戦時、それぞれの立場で写真に携わっていた写真家たちの仕事に、自らの視点を寄せて追った「In Their Eyes」や、福島第一原発から30km圏内の山頂から原発建屋にカメラを向けて撮影した「Semicircle Law」などの作品を発表している。