profile

ゲルハルト・リヒター Gerhard Richter

1932年ドレスデン(旧東ドイツ)生まれ。ケルン在住。東ドイツで美術教育を受けたが、西ドイツ旅行中に出会った抽象表現主義に強い影響を受け、ベルリンの壁ができる半年前にデュッセルドルフへ移住。1964年にミュンヘンとデュッセルドルフで初の個展を開催し、1972年のヴェネチア・ビエンナーレを皮切りに、ドクメンタ(5、7、8、9、10)等、多数の国際展に参加。1997年、第47回ヴェニス・ビエンナーレ金獅子賞を受賞。同年、高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。日本では、2005年に金沢21世紀美術館と川村記念美術館で初の回顧展を開催。近年では、2011年から2012年にかけ、ロンドン、ベルリン、パリで大回顧展を開催。2013年、ミュンヘンのレンバッハハウスで「アトラス」展開催。2014年、スイスのバイエラー財団美術館の個展ではみずから展示構成をおこない、高い評価を受けた。2016年、初のパーマネントスペースが瀬戸内海の愛媛県にある豊島(とよしま)にオープン。2017年、ケルンのルードヴィヒ美術館とドレスデンのアルベルティヌム美術館を巡回した「New Paintings」展で相次いで新作を発表。現在、オーストラリアのクイーンズランド州立美術館とベルギーのゲント現代美術館で個展を開催中。