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グレゴール・シュナイダー

1969年、ドイツ・ライト生まれ。同地在住。12歳で作品制作を開始し「時間と空間は過去から未来にかけて蓄積されていく」という考えを基に、過去の記憶が残る場所を外部の時間/空間から遮断するため、自宅の室内に断熱材と鉛を用いた壁で囲まれた新しい空間をつくり続けている。1985年、16歳にして初の個展を開催、その後コンスタントに作品を発表し、2001年、第49回ヴェネツィア・ビエンナーレのドイツ館代表に選出される。彼の故郷ライトの自宅と同様に、ドイツ館の内部を、家具のある白い部屋や様々なオブジェが置かれた薄暗い空間などに分割し、狭い通路で結んで、観客が中を通れるようにした。このインスタレーション作品「死の家」によってビエンナーレ最高賞である金獅子賞を受賞。その後、ロサンゼルス現代美術館やK21美術館(ドイツ)、MMK(フランクフルト)などで大規模な個展を開催し、またドイツ国内に限らずロンドン、ワルシャワ、ミラノ、イスラエル、オーストラリアなどでも個展を開催している。2008年Peillprize受賞。近年はハンブルグ現代美術館やメンヒェングラートバッハ美術館に大規模なサイト・スペシフィックの彫刻/空間を展示している。現在開催中の国際展、ヨコハマトリエンナーレ2014では、新作の大型インスタレーション作品を展示している他、9月から開催されているドイツのルール・トリエンナーレでは、展示会場となった美術館の入口自体を変容させる製作を行っている。2014年Wilhelm Loth Prize受賞。