Past
Gerhard Richter - 10th Anniversary 2002
ゲルハルト・リヒター
Gerhard Richter
2002年12月12日(木) - 2003年1月31日(金)
この度、当画廊において、ゲルハルト・リヒターの新作展を開催いたします。
1993年に当画廊にて日本で初めての個展を開催し、1996年には新作自選展を開催、以来コンスタントに個展を重ねてきましたが、この度、開廊10周年記念として、5回目の個展を開催する運びとなりました。
1932年ドレスデン(旧東ドイツ)生まれのゲルハルト・リヒターは、1961年にデュッセルドルフへと移住し、以後精力的に作品を発表し続けてきました。1997年のベネツィア・ビエンナーレにて最高賞である金獅子賞を受賞し、また、日本においても、第九回高松宮殿下記念世界文化賞の絵画部門を受賞しています。現在、ニューヨーク近代美術館(MoMA)を皮切りに、アメリカにて大規模な回顧展が開催されております。
現代において最も重要なアーティストといわれるゲルハルト・リヒターですが、今もなお、驚異的な洞察力と持続力で常に新たな表現の地平へと挑み続けています。今展においては、開廊10周年にあわせて用意された10点の油彩シリーズをはじめ、「絵画の本質をとらえている」といわれる彼の作品を理解する上で非常に重要な鍵となる立体作品(初公開)、また、スタイルやジャンルの垣根を越え、縦横無尽に創作を続けてきた彼の原型ともいえるオイル・オン・フォト(写真の上に油彩で描く手法)等の作品も展示いたします。今展からスペースの拡張を行い、2会場での展示となります。また、今展にともないカタログの出版をおこないます。こちらもあわせてご高覧くださいませ。
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