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アンドレアス・スロミンスキー

1959年ドイツ・メッペン生まれ。1986年にハンブルク美術大学を卒業し、現在ベルリンとハンブルクを拠点に活動。2004年からハンブルク美術大学で教鞭を執る。80年代後半から日用品を模した彫刻作品や謎めいたギミックを伴うパフォーマンスの発表を続け、哲学的な問いかけと不条理な感覚が共存する作品を制作している。歴史と日常にありふれた主題を扱うスロミンスキーの作品は、一見レディメイドやダダイズムとの単純な関係を想起させる。しかし慎重に選ばれたモチーフは謎掛けや隠喩に富み、意味を見出す/奪うという単純な二項の駆け引きだけでは解決できない側面に光をあてている。これまで個展が開催された主な美術館には、ハンブルク現代美術館、フランクフルト現代美術館(MMK)、ドイツ・グッゲンハイム美術館、クンストハレ・チューリッヒ、ボネファンテン美術館、ザンクト・ガレン美術館などが挙げられる。1997年ミュンスター彫刻プロジェクト、2001年第1回横浜トリエンナーレ、2003年第50回ベネチア・ビエンナーレなど、国際展にも数多く参加。

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フィオナ・タン

1966年インドネシア・プカンバル生まれ、オランダ在住。幼少期をオーストラリアで過ごし1988年からオランダに移住、アムステルダムのヘリット・リートフェルト・アカデミーを1992年に卒業後、96年から97年にかけてオランダ国営アーティストインレジデンスに滞在。丹念なリサーチに基づくヴィジュアルアートや映画を中心に制作し、作品を介して時間や記憶や歴史が紡ぐイメージの行く先を探求している。ドキュメンタリーとフィクションの間を行き来する映像作品は多面的な時間軸をもち、まるで時間を彫刻するかのような立体的な視点から制作されている。これまでにベネチアビエンナーレのオランダ館代表展示などを勤めるなど数多くの国際展に参加し、毎年多くの展覧会が各国で開催されている。日本での主な個展は、金沢21世紀美術館(石川、2013年)、東京都写真美術館(2014年)、国立国際美術館(大阪、2014年)、IZU PHOTO MUSEUM(静岡、2016年)。

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難波田 龍起