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ミリアム・カーン Miriam Cahn

1949年スイス生まれ。バーゼルとブレガリアを拠点に活動。油彩をはじめとする作品には、ユダヤ系をルーツに持つ自身のアイデンティティーと、戦争や核問題などの具体的な社会問題に正面から向き合う強いテーマ性がありながらも、たぐいまれな色使いが独特の雰囲気を醸し、幾重にも重ねられた筆使いや背景に溶け込むような輪郭は高い抽象性を備える。 作品の収蔵先は、MMK Frankfurt(独)、Kunstmuseum Bonn (独)、Kunstmuseum Basel(スイス)、Tate Gallery (英)、MOMA (米)、国立国際美術館(大阪)など。1984年にはヴェニス・ビエンナーレのスイス館代表として展示を行った。昨年は1982年に続き2回目の選出となったドクメンタ14に参加し、アテネ会場ではドローイングと詩を、カッセル会場では複数のペインティング作品を、それぞれ展示室を広く使った複合的な展示構成で発表した。

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